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周東町に伝わる祭りの中で牛馬安全の祈祷を由来する「祖生の柱松」は白眉であると言えます。藩政中期の亨保十九年(1734)に始められたと新宮神社に残る「産土社諸控早採略記」に記録されています。以来、中村・落合・山田の三地区で中断されることなく、古来の習俗のまま伝えられており、平成元年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
松柱は二十メートル前後胴木の先に、竹と麦藁で作った円錐形の鉢をのせ、大縄を三方に張って立て据えます。鉢の中には燃えやすいようにはぎの葉やかんな屑などがはいっています。そして夜。神事のあと、いくつもの松明が鉢をめがけて投げ上げられます。見事鉢に入ると大歓声、シャギリ太鼓が勇壮に打ち鳴らされます。松明が弧を描き、火の粉が舞い、燃える松柱が夏の夜空を焦がすさまは息を呑むほど美しく、圧巻です。
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